「心を上手に透視する方法」[2013-26]

読書
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タイトルにひかれ「心を上手に透視する方法」というの本を読んでみました。

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心を上手に透視する方法

若干「透視する方法」とは大げさな表現に感じます。「人を注意深く観察すると、会話を交わさなくても、ある程度理解出来るようになる。」という表現のほうが正しいと思います。

この本には、相手のしぐさなどで心理を読み取る方法や、自分のちょっとした行動で相手の注意をひきつける方法などのテクニックがたくさん記載されております。そのテクニックは他の本で書かれている内容もたくさんありましたので、今まで読んだ本がたくさん思い浮かびました。

人の注意をひく方法

例えば、「伝え方が9割」では、人の注意をひく方法として、「クライマックス法」という方法が紹介されています。

話の冒頭で、

「誰にも言わないでくださいね」

というと、多くの耳を傾けます。

「心を上手に透視する方法」でも同じような記述があります。

「みなさんに今夜お見せすることは、ひょっとするとみなさんのうちの何人かの方をとても不安にさせるかもしれません。それでも僕は、お見せしようと思います」 これだけで、僕は観客の興味を惹きつける。

このような表現をすると、ついつい引き込まれます。

「一つ、すごくプライベートな質問をしてもいいですか?」 この発言で彼は、意図せずして、即座に同席していた人たちの注意を引いたのだ。

という方法も紹介されております。よく考えると、「心を上手に透視する方法」という本のタイトルも人の注意をひくように仕向けるためのものだったようです。

目の動きがこころの動きと連動している

目は心と連動しており、目をみると相手の心が見えてくるそうです。

誰かが私たちをどうしても納得させたいのに、説得するための確かな論拠がないとき、たいていその人は、私たちを目をそらさずじっと見据えるだろう。そうやって、私たちがその相手にだけ注目することを無理強いする。

相手が自分の目を合わせて見据えている場合は、何かを説得しようとしている合図です。

以前に「ついていったら、こうなった」というは本を読みました。キャッチセールに潜入するとどのようなことが起きるかということが書かれた本で、普段は体験できない(体験したくない)ことが書かれており、興味をそそる本です。その中で強引なセールスの例がのっております。論理的な説得が失敗すると、強引に目をそらさずじっと見据えて説得するような記述がありました。

相手を従わせる場合は、相手の目をみることが重要です。例えば、子育てにおいても、子供に叱るときは、相手の目を見て叱ると効果がありそうです。

また逆に説得されたくない場合は、相手の目はみないようしたほうがよいということです。相手の目力に負けてしまいます。

関連エントリー:
迷惑なセールスを断る方法[2013-21]| NobiLog(のびろぐ)

何か視覚的イメージを思い浮かべているときは、目が上に動く(V)。何かの響き、音や言葉が頭に思い浮かんだときは、目は真横に動く(A)。身体に何か感じたときは、左下を向く。相手がまっすぐに見ているときも、たいてい何かを視覚でイメージしている。

相手の目がどちらに動くかをみると、何を考えているかわかるそうです。上記の説明だと分かりにくいので、詳細な説明は本書をみていただくとして、確かに心の動きと目の動きは一致しているように感じます。

通説とは違うことも

腕組みは「防御」のサインとされております。

ほとんどの人が腕組みを防御のサインと見なし、相手がちゃんと話を聞こうとしていないと解釈する。しかし、正反対であることも多いのだ。

「腕組みは防御や拒絶のサインとして良くない行動だからやめましょう」ということが通説だと思うのですが、実際にはそうではないこともあるとのこと。相手の話をよく理解しようと相手の話以外を遮断しているポーズかもしれません。腕組みは「防御や拒絶のサイン」と、単純に解釈しないほうがよさそうです。

「思考」と「行動」と「結果」

この3つの単語は私の中ではもっと流行している単語です。自分や人を変えたい場合に、この3つの概念を理解しておくといろいろなヒントになると思います。

私たちの思考は私たちの行動に影響を及ぼし、不思議なことに、幸運か不運のどちらかを引き寄せるのだ

本書の中で「自分は運がいい」と思っている人は、リラックスした行動がとれて、運がいい結果を手に入れることができた。という実験結果を報告している。詳細は本書を参照していただくとして、ここで重要なのは「自分は運がいい」という思考が、「運がよくなる」ための行動をおこし、「運がいい」という結果を手に入れられるということだ。

前向きな思考が、良好な結果をもらたすことになる。

暗示がもつ力を知ると、「お前にはどうせできないよ」という発言が、どれだけ破壊的な意味をもつ恐れがあるのかがわかるだろう。

また逆に「後ろ向きな思考」は恐ろしい結果をもたらせてしまう。相手の思考はちょっとした言葉で暗示をかけることが可能だ。例えば、親の発言は子供に対して強い暗示をかけることができる。親が発する「お前にはどうせできないよ」という発言は、本当に恐ろしい言葉なので出来る限り使わないようにしておかねばならない。

「思考」「行動」「結果」という3つの関連については、以前にも下記エントリーで記載しております。

講演会:第6回 悪い結果を直す方法 : maohno日記

※文中では「思考」は「心」と表現しております。

いろんなことが幅広く書かれている本と感じました。

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