「子どもにお金をかけるのは、やめなさい」というタイトルに惹かれました。
というのは、「子供を育てるために、お金をあまりかけない方がいいのでは?」と思い始めた時に、この本に出会ったからです。
子どもの知能:遺伝と環境と経済レベルの影響 « WIRED.jp
高所得家庭の子どもの場合、テストの成績を決定付けたのは主に遺伝子であり、知能の個人差の50%近くが遺伝子の影響によって生じていた。
子供の成長において、社会経済的な状況が大きな影響力を持っていることを示している。
上記のサイトでは、親が子供に与える影響を与える要因のひとつは遺伝子。もう一つは、社会経済的な状況とあります。親の財力は確実に子供に強い影響を与えます。
ただ、その影響は、いい影響なのでしょうか?悪い影響なんでしょうか?
私は、悪い影響もあるのではないか?と思い始めています。確かに財力がないと質の良い教育を受けさせることはできないかもしれません。親に財力がないせいで、子供がチャンスを失うこともあるかもしれません。ただ、お金があることでマイナス面があります。お金のありがたみがなくなってしまうこともその一つだと考えられます。
親の財力が子供に、いい影響を与えるのか、悪い影響を与えるのかは、結局のところ読み切れません。
ただひとつ思うのは、子供は「親の財力について、親が思うほど気にしていない」ということだと思います。親の責任は、子供が一人で食べていけるように育てることであり、子供が一生生きていける財力を蓄えることではありません。
子供の教育に親が首を突っ込みすぎて、こどもにお金や時間かけすぎてしまうと、親が望む子供の成功(有名校に入学するなど)をもとめてしまいます。子供の成功という結果を、親自身の行動の結果として求めてしまうのです。
結果がでなかったときに「せっかくお金を掛けたのに」と子供を攻めてしまっては、子供がかわいそうです。ですから、親はお金がなくてもいいのです。子供と楽しい時間を過ごし、子供の自らの成長を、影で支える程度がよいのではないかと私は思っております。
子供は「お金がかかる」と思うのではなく、「たくさんの幸せを運んでくれる」と思いたいものです。
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