18日巨人が阪神に敗れたことにより、関東での日本シリーズの開催はなくなった。
今年からプロ野球ファンになった。関東で日本シリーズが開催されれば、球場でみたかったが、今年は実現しなかった。
子供のとき、日本シリーズを観戦したかったが、できなかった。地方に住んでいたので距離が離れており、チケットも入手困難で絶対観戦できないと思い、日本シリーズ観戦はただの夢だと思い込んでいた。
大人になり野球のことは忘れていった。その夢が今年再燃した。昔と比べ制約はなくなった。東京に住み距離は近い。日本シリーズを見る程度のお金はある。最近はインターネットで簡単にチケットが購入できる。座席さえ選ばなければ、自宅に居ながら、日本シリーズのチケットを入手できるのだ。
巨人が勝ち進んだ場合を想定し、東京ドームの日本シリーズのチケットを購入していた。巨人が勝てば、子供のころの夢だった日本シリーズの観戦がかなうはずだった。ただ、巨人は4連敗して、東京ドームでの日本シリーズはなくなった。
クライマックスシリーズ第4戦となった18日の東京ドームはいつもと雰囲気が違った。いつもと同じ時間に東京ドームに到着したが、いつもよりもファンが少ない。また、ファンの笑顔も少ない。
阪神ベンチ前には、いつもよりも人が多い。マスコミやスーツをきた関係者が多い。
試合開始が近づくと、いつものようにお客さんはいっぱいとなった。熱狂的な阪神ファンの応援にいつも押されている。この日も、日本シリーズまで1勝となった阪神ファンは、いつもに増して熱狂的に応援している。ただ、この日だけは巨人の応援もすごかった。負けてしまえば、最後の試合となるのだから、ファンも大きな声で応援していた。
ただ、8回裏の巨人の攻撃が0点で終わると、多くのファンは「また来年」といって帰路についた。6点差の逆転は今の巨人の打力では無理と判断したのであろう。
9回の裏の最後の攻撃がはじまった。年間を通じて活躍できなかったセペタがソロホームラン、後半戦絶不調の坂本がソロホームラン。3番のアンダーソンがヒットと続く。ここで4番阿部。ファンは何かを期待するはずだ。諦めず、まだ東京ドームに残っているファンは最後の逆転を必死に祈っている。
ファンに笑顔はない。逆転するように爆発力が感じられない。象徴的だと思ったのが、下記リンクの先にある写真だ。坂本がホームランを打った直後の写真なのだが、坂本にも笑顔がない。逆転を諦めている顔だ。
Yomiuri Giants Official Web Site
4点差。ランナー一塁だが、打線は4番からなのである。連打が続けばチャンスはまだある。何が起きる可能性はある。
ただ、選手もファンももう心の中では諦めてしまっていた。奇跡は起きらないと。結果は4番は三振。5番はセカンドフライであっさりと終了。この試合に獲得した4点の内訳は3発のホームランと犠牲フライの1点。今年の巨人を象徴したような淡泊な試合だった。
粘り強さはあったが、爆発力はない今年の巨人。来年は日本シリーズにいく夢がかなうであろうか?