<セリーグのクライマックスシリーズ>ファイナルステージのチケットは暴落後、高騰!

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野球チケットのオークションをみていると、昔に学校で習った「価格は需要と供給で決まる」という言葉を思い出す。野球のチケットは、落札価格は定価よりも高くなったり、定安くなったりする。おそらくこれは、需要と供給のバランスの結果だ。

先週、プロ野球はクライマックスシリーズが行われていた。セリーグは巨人対阪神の伝統の一戦となった。人気カードなので、チケットは入手困難で、価格は高騰しているはず、と思うが、実際のチケット価格は暴落していた。

なぜ暴落したのか?それはクライマックスシリーズのファイナルステージの特殊性にある。ファイナルステージは、1位の巨人のホームで戦う。対戦相手は2位阪神と3位広島の勝者になる。巨人の対戦相手はまだ判明していない状況でチケットは発売され、チケットも「巨人VSファーストステージの勝者」という形になる

巨人ファンは、ファイルステージの出場が決まっているので、ただチケットを買えばよい。問題は阪神ファンと広島ファンである。熱心なファンは勝ちを疑わない。当然ファイナルステージの応援にも行く。ファイナルステージ進出を決める前から、ファイナルステージのチケットを購入する人もでてくる。

今回は、阪神が勝った。阪神ファンは喜び、ファイナルステージの東京ドームのチケットを買いあさる。充分な在庫があったはずの前売りチケットは、すぐに売り切れた。

問題は、すでに東京ドームのチケットを購入してしまった広島ファンのチケットだ。もちろん観戦したり、友人に譲ったりする人もいるが、チケット買取店やオークションで売却する人がかなりいたように思える。

広島ファンから大量のチケットがオークション市場に供給にされた。それにより、巨人対阪神と人気のカードにかかわらず、供給過多となりチケット価格が暴落する事態がおきた。チケットの買い手の阪神ファンよりも、チケットの売り手の広島ファンが上回った結果だ。

この現象から、

  1. 広島ファンがかなり多い。
    2 . 阪神ファンよりも広島ファンのほうが多い。
  2. ファイナルステージの出場を疑わなかった広島ファンが相当数いた。
  3. 阪神ファンは、広島ファンよりも敗退と予想する人の割合が多かった

などが考えられる。

実際、東京ドームで観戦すると、阪神ファンもとほぼ同じぐらい広島ファンがいる。水曜日から始まる第1戦から第3戦までは、定価よりも安くオークションで売買されていた。私も第3戦のチケットは定価の半額で手に入れることができた。

ただ、阪神が3連勝すると相場が変わる。

第4戦目は人気の土曜日開催。阪神の日本シリーズ出場の瞬間をみたい。というファンで需要が大きくなり、オークション相場は一気に跳ねあがった。定価の倍以上の価格となった。前日の定価の半額からすると、4倍以上の値上がりとなった。

正規ルートでも同じだことがおきた。前売りチケットが完売してしまうと、当日販売は通常立ち見しかない。立ち見券は通常売り切れることはないが、第4戦目では前売り立ち見券が既定数をこえたため、当日券の販売が中止となった。

観客数は多かったというとそれほどではなく、46311人と今年一番の入場者数ではなかった。いつもと比べると巨人側の立ち見の人はすくない。一方で、阪神側の立ち見の人数はとても多かった。

需要と供給の違いによりこれほど価格が激変する。プロ野球のチケットを通じて、社会勉強ができた。

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