Wi-Fiセット割とは、ポケットWiFiとスマートフォンをセットで契約すると、Softbankスマートフォンの毎月のパケット定額料が最大980円引きになるキャンペーンです。
「Wi-Fiセット割」毎月のパケット定額料が最大980円引き | モバイル | ソフトバンク
- ポケットWiFiとスマートフォンはSoftbankだけでなくイーモバイルでもよい。
- すでに契約している人も割引が可能
となかなかよさそうな条件でしたので、Wi-Fiセット割の諸条件を確認していたのですが、1点罠がありました。
モバイルWi-Fiルーター回線の「Wi-Fiセット割2年契約」は2年契約(自動更新)[「Wi-Fiセット割4年契約」は4年契約(自動更新)]となり、更新月(契約期間の満了日の翌請求月)以外の解約などには契約解除料(9,975円)がかかります。
とあります。
サポートセンターに確認したところ、新規契約者には問題ありませんが、すでに契約している人は問題がありそうです。
モバイルWi-Fiルーターは2年契約を行うのが通常ですが、Wi-Fiセット割をすると、そのタイミングからの2年契約に変更されてしまうようです。
新たな2年契約の問題点
具体例で書いてみます。
私は、今年の8月にGL09Pを契約種別「にねん」(契約期間は2年間)で契約しました。契約期間は2013年8月~2015年7月までです。そこにWi-Fiセット割を適応させると、GL09Pの契約が契約種別「にねん」から「Wi-Fiセット割2年契約」に切り替わり、2013年12月~2015年11月になってしまうようです。
もともとの契約では2015年7月が契約終了日だったのですが、契約期間が2015年11月と4か月も延長されてしまいます。
GL09Pは一括0円で購入したので、本体代金の月額割引がありますので、2013年8月~2015年7月の2年間は月額2,180円で利用できます。
- 契約種別「にねん」 3880円
- 月額割引 -1700円
2015年8月~11か月は月額割引がありませんので、この期間は3880円の費用がかかります。月額割引の期間と契約期間に差が生まれてしまうことが問題なのです。
Wi-Fiセット割は得なのか?
Wi-Fiセット割に加入すると得するのかどうかを二つのケースで考えてみます。
最初のケースは、Wi-Fiセット割を加入して2015年11月までの契約期間まで継続して使用する場合で計算します。次のケースとしては、月額割引のある2015年7月まで使用し、その後解約手数料を払って解約するケースで計算してみたいと思います。
Wi-Fiセット割は複数のスマートフォンが割引になりますが、計算を簡単にするためにiPhone5 1台を割引対象となる前提とします。
ケース1.Wi-Fiセット割を加入して、2年間使用したケース
- 支払増加
通信量3880円が2015年8月~11か月の4か月分の加算されますので、15,520円分支払が増加します。 -
支払減少
iPhoneの割引分 460円の24か月分で11,040円分支払が減少します。 -
ケース1の結論
出費が減るどころか、出費は4,480円増加します。但し、今の契約よりも4か月分の通信できる期間がのび、その4か月の通信料金はひと月あたり1,120円と考えれば、安いかもしれません。
ケース2.Wi-Fiセット割を加入して、月額割引く続きまで利用し、途中解約する
- 支払増加
途中解約しますので、解約手数料は9,975円分支払は増加します。 - 支払減少
iPhoneの割引分 460円の20か月分で9,200円分支払は減少します。 - ケース2の結論
出費が減るどころか775円増加します。ケース1とは違って期間の延長もしないので、(1台しかスマートフォンを使用している限りにおいては)プラス要素はありません。この案を選択するぐらいであれば、Wi-Fiセット割はしないほうがよいです。
結論
新規契約者については、月額割引と契約期間に差はありませんので、「Wi-Fiセット割」は加入したほうがよいです。
次に既存契約者です。既存契約者にも後付で適応できる「Wi-Fiセット割」というキャンペーンは、なんてSoftbankは太っ腹なんだろうと当初は思っていましたが、調べてみますと実はそうではありませんでした。既存契約者の場合は、期間が空くほど支払が増えてしまいますので、既存契約者に解放してもなんの問題もなかったのです。
そうなると、使うスマートフォンの台数を増やすという選択肢もあります。夫婦で2台のiPhone+1台のモバイルルーターという組み合わせだったら、10000円前後は出費額が減少できそうです。