今日のニュースによると、「ブルートレイン」27年度末で全廃するとのこと。
「ブルートレイン」27年度末で全廃 「北斗星」新幹線開業で方針 – MSN産経ニュース
青い塗装の寝台特急「ブルートレイン」が、平成27年度末までに全面廃止される方向で検討されていることが6日、JR関係者への取材で分かった。現在運行する「あけぼの」(上野-青森)は来春のダイヤ改正で姿を消し、「北斗星」(上野-札幌)は北海道新幹線の27年度末の開業に合わせて同年度中に廃止される見通し。
今年の夏はブルートレインに乗ってきたので、下記のエントリーを書きましたが、その中で「やがてはブルートレインはなくなってしまうのか?」と記載しましたが、その時が来たようです。
20年ぶりにブルートレインにのってみて、時代の変化とテクノロジーの進化を感じた| NobiLog(のびろぐ)
ブルートレインの全廃の理由は、以下のように記載されております。
客車の老朽化が進んでいることや、新幹線、航空機などとの競争で乗客が著しく減少しており、存続が難しくなった。また北海道新幹線が運行する青函トンネルで開業に向けて電気工事が始まると、新幹線と電圧が異なる北斗星では走行できなくなることも理由の一つという。
昔は全国各地で走っていたが、新幹線や飛行機などの圧倒的なスピードで、しかも安価に移動できるようになったおかげで、ブルートレインの必要性がなくなったのは事実だと思う。「時間がかかるから夜間に移動する寝台列車に乗る」よりも「朝一番で新幹線に乗る」というほうが主流なんだろうと思います。
今年の夏にブルートレインの「あけぼの」に乗ったのですが、移動目的での乗車客は少なく、ほとんどは家族ずれで「ブルートレインの乗車」を目的とした乗車客がほとんどでした。夏休みということもあり、ブルートレインは満席で、電車好きの男の子のレジャーとして人気でした。
今年度にあけぼの、来年度には北斗星がなくなり、再来年度はカシオペア、トワイライトエクスプレスもなくなるということで、乗ってみたかっただけに非常に残念です。
JR東日本の寝台特急カシオペア。
JR西日本のトワイライトエクスプレス。
一方で、JR九州だけは、クルーズトレイン「ななつ星in九州」を2013年10月15日から運行を開始しました。車内の装飾品はほとんどが九州産で、現地のものがたくさん使用されており、さらに車両内は高級感があります。
目的は移動からレジャーに移行し、高級志向のクルーズトレインの需要は沢山あると思いますので、「寝台列車」から「クルーズトレイン」へ進化してほしいと思っています。
クルーズトレイン「ななつ星in九州」
さらに、クルーズトレイン「ななつ星in九州」のような列車が、自然豊かなJR北海道にあればぜひ乗ってみたいです。乗客減に苦しむJR北海道には「観光列車」という需要を掘り起こして、頑張ってほしいです。